「あ・・えっと・・・その事なんだけど・・・」 「竜也・・・たぶん今日は来ないと思います・・・。」 宏幸は圭と初樹を見ないよう背を向けながら言う。 「え?どうして?」 すかさず圭が聞く。 「そっそれは・・・なんか急用ができたみたいで・・・」 必死に香時が誤魔化す。 その後ろで宏幸が激しく頷く。 「そうなんだ・・・ってあれ?」 納得しかけた圭の言葉が止まる。
「竜也君って寮じゃないの?」
続く言葉に再度2人の動きが止まる。
「寮じゃないですよ。家が近いらしくて自宅通いです。」 2人を助けたのは初樹だった。 「ふーん。そう・・・」
「そうだよ!!」
そこへ香時の声が響く。 「今度は何だい?」 しかし圭は全く動じず対応する。 「竜也君を寮に入れればいいんだ!!」 「そんな無理は言えないよ。」 顔を輝かせる香時に圭が即座に否定する。 「この学校は寮に入るの強制じゃないんだから・・・」 香時は頬を膨らませあからさまに不満そうな顔をする。 「そうですよ先輩。寮はお金が掛かりますし、近いなら通った方が・・・」 この香時の意見にさすがの初樹も否定する。 「だってだって寮に入ってもらえば圭と同じ部屋にすることだって・・・」 香時は尚も提案を実現させようと頑張る。
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 テーマ:自作BL連載小説 - ジャンル:小説・文学
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