「・・・んぱいに見られました・・・。」 「え?」 竜也が何かを呟いたが小さすぎて圭は聞き取る事ができなかった。 「香時先輩に見られたんですよ・・・」 「ええ!」 竜也が呟いた内容がわかると圭は驚きの声を上げた。 「香時が来たのかい?」 「・・・はい。それと多分変な誤解されました。会長どうしましょう!香時先輩の事だからきっと学校中に言いふらしますよ!」 「落ち着いて、竜也君。大丈夫だから。僕が香時のその変な誤解を解いてあげるよ。」 圭は動揺している竜也を宥めた。 「あ・・はい。会長が解いてくれれば大丈夫ですね・・・。すみません、俺、焦りで頭混乱して・・・。」 そんな竜也を引き寄せて頭を撫でた。 「・・・会長?」 「こうやってると落ち着かない?」 「落ち着くというより・・変な感じです。俺、そんなにガキじゃないですよ。」 そう言いながらも圭の手の優しさを感じ、だんだんと落ち着きを取り戻していた。 「ふふ、そうだね。」 圭は竜也を離した。
「・・・香時が来たって事は何かあったのかな・・・?」 突然、圭が思い出したように呟いた。 「・・そうですね。会長の事呼んでましたからそうかもしれません。」 「一応行って来るか。」 「じゃぁ俺はもう1回ステージ発表の方見てきますね。」 「うん、よろしく頼むよ。じゃね。」 圭は竜也に手を振ると教室を後にした。
「俺も行くか・・・」 竜也も圭に続き教室を出ようとすると誰かが入ってきた。 「・・・飛鳥!?」 入ってきたのは飛鳥だった。 顔には明らかに怒った表情を浮かべていた。 「・・・楽しそうだね。」 「どこがだよ。忙しくて大変だ。」 「そうじゃなくて会長と楽しそうだって言ってるんだよ。」 飛鳥が竜也を睨み付けた。 いきなり睨まれ竜也は怪訝そうな顔をする。
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 テーマ:自作BL連載小説 - ジャンル:小説・文学
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