Homesweet dream 【終了】> sweet dream38

sweet dream38

2008.09.06 Sat

 気が付くと外は真っ暗になっていた。
 あれから必死で回れる限りの教室を回ったが、4分の3くらい終わったところで夜になっていることに気付いた。
 「もう夜か・・・。一旦生徒会室に戻るか・・・。」
 そう呟くと竜也は教室へと続く廊下を歩いていった。
 さすがに誰もいないだろうと思っていたが教室は明かりが点いていた。
 「しつれいします。今帰りました。」
 「あ!竜也君、おかえり。」
 中にいたのは圭だった。
 数時間前、竜也の前に現れた少年を思い出す。
 「・・・・」
 「どうしたの竜也君?」
 ドアの前から動かない竜也を不思議に思って圭が聞いた。
 その声にハッと我に返った。
 「いえ、ちょっと考え事してただけです。」
 「文化祭の事かい?」
 「いや何でもないですよ。」
 竜也は慌てて否定した。
 そして圭にクラスを回って聞いてきた事をまとめたプリントを渡す。
 「ありがと。どれくらい回れた?」
 「あとは3年だけです。」
 「すごいね〜。竜也君がいると仕事がはかどるよ。」
 圭は竜也から受け取ったプリントに目を配せながら言った。
 「じゃ、俺は寮に戻りますね。」
 「あぁ待って。」
 教室を出ようとし竜也を圭が呼び止めた。
 「何か飲み物買ってくるから待ってて。」
 「そんな・・・大丈夫ですよ!」
 「いーから、いーから。待ってて。」
 そういうと圭は生徒会室を出て行った。
 「いい人なのか悪い人なのか・・・」
 竜也には圭という人がよく分からなかった。
 たまに優しい時もあるが突然竜也に無理なことをさせようとする。

 まぁ・・・高本先輩よりはマシか・・・

 そんなことを考えながら竜也は圭の帰りを待っていた。




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