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神郷ユーリ

Author:神郷ユーリ
自作のBL小説を載せています。
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ユーリのお話部屋
自作のBL小説を主に載せています。まだまだ初心者で下手なんですが、興味のある方は、是非読んでみて下さい!
少年達の恋事情 第85話 【最終話】
 「・・・一つだけ我が儘を言ってもいいかな・・・?」
 「・・・はい。」
 栄多を抱きしめる亮介の腕に力が入る。
 「俺は栄多君ともう一度付き合いたい!俺は栄多君じゃないと駄目なんだ。君以外考えられない。」
 「亮介・・さん・・・。俺も亮介さんともう一度付き合いたいです・・・。今度は絶対に亮介さんから離れない・・・!何があっても別れたいなんて言いません!」
 「・・・英多君・・・もう離さないよ・・・。」
 亮介の目には光るモノがあった。
 2人は見つめあうと唇を重ねた。

 数週間後、亮介は無事病院を退院した。
 「退院おめでとうございます。」
 退院の準備が済んだ後、栄多は亮介に小さな長方形の箱を渡した。
 「・・・これは?」
 亮介は戸惑いながら受け取る。
 「退院・・祝いです。」
 「開けていい?」
 「どうぞ・・・。」
 亮介がそっとリボンを解き、箱の蓋を開けた。
 中には二つのリングが絡み合ったネックレスが入っていた。
 「ありがとう・・・!」
 亮介は飛びっきりの笑顔を栄多に見せた。
 「もう俺の想いが亮介さんから離れないって誓いです・・・。」
 照れながらも栄多は亮介の目を見て言った。
 「じゃぁ俺からもプレゼント。」
 「え?」
 ふいに亮介の顔が近づき唇が重なった。
 栄多は目を閉じキスに答えた。
 「折角退院できたし、今日はどこかへデートでも行こうか。」
 「はい!」
 そして2人は手を繋いで病院を後にした。


少年達の恋事情終了です!
更新遅くなってすみませんでした・・・。
今まで応援して下さった方、本当にありがとうございました。
今後ですが途中で終わっている『償い、愛、壁』と『キミと共に涙・・・ [番外編]』は連載するか未定です。
別ブログで連載する可能性もあります。
その辺の連絡はブログでいたしますのでそちらの小説を楽しみにして下さっている方は今暫くお待ち下さい。



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少年達の恋事情 第84話
 「亮介君、大丈夫!?」
 「亮介さん!!」
 刹と滝が同時に亮介に駆け寄った。
 「だい・・じょうぶ・・・。心配かけたね・・・。」
 「ほら、栄ちゃん!」
 放心状態だった栄多を滝が亮介のもとへと押しやった。
 「あ・・・」
 栄多の姿を見ると亮介の顔が悲しそうに歪んだ。
 「あの・・俺、亮介さんをたくさん傷つけてきました。俺の我が儘で振り回してばっかりで・・・」
 再び栄多の目から涙が溢れ出した。
 「都合いいと思うけど、自分から別れを切り出しといて勝手だけど・・・俺は・・俺は亮介さんが好きです・・・!」
 「・・・・」
 刹は微笑むと滝を連れて病室を出て行った。

 「・・・どうして別れようと思ったのか聞かせてくれる・・・?」
 栄多を見る亮介の目は優しかった。
 「・・・俺の中で溢れる嫉妬に・・耐えられなかったんです・・・。亮介さんが誰かといるだけで胸が苦しくて・・・兄貴にも嫉妬して・・そんな自分が嫌だったんです・・・。折角兄貴と仲直したのに兄貴を嫉妬の対象として見てしまうことが嫌だったんです!でもだからって俺が亮介さんに言った事が許されるはずがない・・・。謝っても亮介さんの傷を癒すことはできないけど・・俺には謝る事しかできないから・・・本当に・・ごめんなさい・・・!」
 「・・・・」
 亮介はゆっくり起き上がろうとしたが体が思うように動かず起き上がるのを諦め、体をまた横にした。
 「え!?」
 しかし、栄多の腕を自分の方に引き、そのまま栄多を抱きしめた。
 栄多は亮介の胸の中に飛び込んだ。
 「亮介さん!?」
 「突然別れて欲しいって言われた時は正直、相当ショックだった。」
 「・・・・」
 「あの皆で遊園地に行った時にも言ったけど、君が刹に嫉妬するように俺も滝君に嫉妬してた・・・。一緒に学校に行ける事、遊べる事みんな羨ましかった・・・。」

 俺と・・・同じ・・・

 栄多は亮介の本音に衝撃を受けた。




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少年達の恋事情 第84話
 「旭さん・・・」
 「・・・何だよ、滝彦。折角いい雰囲気になってたトコなのによぉ。」
 栄多の頭を叩く旭の手を滝ががっしりと掴んでいた。
 「いい雰囲気じゃねぇだろ兄貴!栄ちゃんに手ぇ出すなよ!」
 「手出すって栄多君が男だってのは俺のちゃんとわかってるつもりだぜ?」
 「信用できねぇ!つか兄貴、仕事はどうしたんだよ?」
 「それ位どうにでもなる。」
 旭がにっこりと笑い、滝に向かってピースした。
 「あの・・忙しい所ありがとうございました。」
 滝が溜息をついて呆れていると刹が旭に話しかけた。
 「え?いやいやこれ位どうってことないよ。それより栄多君もかわいいが兄貴の方も何度見てもかわいいな。さすが兄弟!」
 「え・・・」
 「兄貴!一体何しに来たんだよ!もう帰れ!」
 そう言って滝は旭をドアへと押していく。
 「おい滝彦!それはねぇだろ!?俺はお見舞いに・・・」
 「もう十分だよ。帰れ帰れ!」
 「実の兄に向かってソレは酷くねぇか・・・あ!」
 旭を廊下に追い出すと滝はドアを閉めた。
 「ちっ!滝彦のヤロウ・・・。仕方ねぇ・・仕事行くか・・・」
 旭は頭を掻きながら廊下をトボトボと歩いて行った。

 「ごめんなさい、刹さん!兄貴が変な事言って・・・」
 「いや大丈夫だよ。・・・ビックリしたけど・・・」
 刹と滝は2人で苦笑した。

 「亮介さん!」

 栄多の声に2人は勢いよく亮介を見た。
 「・・・みんな・・」
 亮介は再び目を開け3人を見ていた。




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少年達の恋事情 第83話
 「兄貴何しに来たんだよ?」
 「何しにってそりゃお見舞いに決まってるだろう?」
 旭は栄多たちのもとへ歩いてくると刹に花束を渡した。
 「はい、これ。」
 「あ・・ありがとうございます。」
 「お見舞いっつったって兄貴、亮介さんとは一度しか面識ないだろ?」
 「いや〜俺初めて会った時からずっと罪悪感があってさ〜、そのお詫びも兼ねて。」
 今度は紙袋を栄多に渡した。
 「罪悪感ってなんだよ?」
 そこで旭は栄多を一瞥し、滝を見て言った。
 「初めて会った時なんだか凄く悲しそうに見えたからな。俺が何かしちゃったのかと思って。」
 旭の言葉を聞いて栄多と滝がドキッと反応する。
 「な・・何言ってんだよ兄貴。俺には普通に見えたぞ。」
 「い―やあれは相当ショック受けてた顔だった。・・・もしかして俺の顔が生理的に受け付けないとか?」
 「そうそう!きっとそうだよ兄貴!」
 すると旭は滝をじろりと睨んだ。
 「何だよ・・・?」
 滝は旭の視線から逃れるように後ずさった。
 「そんなに嬉しそうに言われると傷つくだろ!他人事だと思ってコノヤロー!」
 後ずさる滝を捕まえて首を絞めた。
 「う!ギッギブギブ!兄貴、本気で絞めすぎ・・・」
 滝の顔がみるみる青くなっていく。
 「旭さん・・・本当に止めないと滝が・・・」
 急いで栄多が止めに入り、旭は滝を離した。
 滝が息を整えている一方、旭は栄多に近づいた。
 「大丈夫?栄多君。」
 「え?」
 すると旭が顔を近づけてきた。
 「顔が真っ青だ。ちゃんと寝てる?」
 旭に言われ、ここ数日まともに生活していない事を思い出した。
 「よっぽど賀川くんが心配なんだね。でも、心配しすぎて自分の面倒を忘れんなよ。」
 旭はにっこり笑うと栄多の頭をポンポンと叩いた。




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少年達の恋事情 第82話
 「栄多?どうかしたの?」
 刹は栄多の泣き叫ぶ声を聞き、さすがに心配になって病室を覗いてみた。
 声を掛けると栄多は立ち上がり刹に背を向けながら話した。

 「兄貴、亮介さんが目を覚ましたよ・・・」

 「え?本当!?」
 刹は急いでベッドに駆け寄った。
 「さっき短い間だけだったけど目を開けたんだ。でもまた眠っちゃった・・・」
 「・・・そうなんだ。」
 刹は微笑み亮介の顔を見た。
 「何かあったのか?」
 滝も心配して病室へと入ってきた。
 「亮介君が目を覚ましたって。」
 刹は滝の方を振り返ると笑顔で言った。
 「本当ですか!?よかったな、栄ちゃん!」
 滝は駆け出し栄多に抱きついた。
 「ぅわ!抱きつんくんじゃねぇよ!」
 栄多は滝の重みにフラついた。
 「ちゃんと言ったのか?亮介さんにお前の気持ち。」
 「・・・まだ言ってない。あの時は嬉しいので頭が一杯でよかったした言えなかった。」
 「そっか。そりゃそうだよな。」
 滝は栄多の頭に手を乗せると髪の毛をくしゃくしゃに掻き乱した。
 「何すんだよ!止めろコノ!」
 少し元気が出た栄多の姿を見て刹はもう一度微笑んだ。

 「おい滝彦、栄多君に何してんだよ?」

 聞き覚えのあるその声に栄多と滝は振り返り同時に声を上げた。
 「兄貴!?」
 「旭さん!?」
 そこには花束と紙袋を手に持った旭がいた。




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